もう、単衣の時期ですね。
今年は、GWに着物でお出かけの予定がなかったので、家でゆっくり半衿つけでも・・・と思っていたのに全然できませんでした(>_<)



◇第85号

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前回の復習

〈黄八丈〉

すべて島内に自生する植物の天然染料三色。

・黄色:かりやす(こぶなぐさ)

・茶色:まだみ(たぶ)の木の皮

・黒色:椎(しい)の木の皮

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[きもの文化検定2級]

( ア )は江戸時代後期に現れた風俗で、小袖や( イ )の衿の上に掛ける布をいう。汚れやすい衿の周りに掛けて取り替えやすいようにしたもの。
浮世絵などに見られる( ウ )の衿は、実用だけでなく衿足の美しさを目立たせている。
現在は裁断のときに( ア )分を共布で取っている。
半衿も( ア )の一種で、( イ )の衿の上に掛ける。





◆解答 
(ア)掛け衿
(イ)襦袢
(ウ)黒繻子



TVで時代劇などを見ていると、江戸時代の町の女性たちの着物の衿元に
黒い生地がかかっていますよね。

あの黒繻子の「掛け衿」は、衿周りの汚れを防ぐためのもの。


江戸時代中期までは、今の長襦袢がなく、直接、着物の衿が付く着方をしていたので、汚れやすかったようです。

また当時の女性の髪は、鬢付け油でまとめていました。
頭髪に油がたくさんついているので、衿元も汚れやすいというわけで、汚れの目立たない黒い掛け衿が必要だったようです。

今も昔も、きものの洗濯は大変ですよね。

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もう、暑くなってきたので、やっと単衣の長襦袢に衿を付けました。
でも、まだまだ気軽にはお出かけできそうにないですね。





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