芭蕉(ばしょう)とバナナは似ている。
芭蕉の英名は
”Japanese Banana”
どちらも同じ種類で
食用になるのが、実芭蕉。
糸になるのが、糸芭蕉。
私は、バナナアレルギーです。
バナナを食べると
耳が、耳の奥が、、、
と~っても痒くなります。
だからバナナを食べるときは、
耳かきが必需品です。
なかなか信じてもらえません。
同じような人、いらっしゃったら
是非とも連絡ください。
というわけで(?)
「きもの文化検定公式教本2」の「糸と白生地」より、今回は芭蕉布やその他の素材について、まとめました。
目次
芭蕉布
・沖縄島北部の大宜味村喜如嘉(おおぎみそんきじょか)が生産地として有名。
・糸染め:琉球藍、車輪梅など様々な植物染料
・糸芭蕉の茎の繊維
幹の切り口は25~27枚の輪層を4種類に分けて糸がとられる。
・外側から2番目・・・「ナハウー」:帯地
・外側から3番目・・・「ナハグー」:きもの地
・模様:沖縄伝統の絣、縞、格子など。
芭蕉布の歴史
13世紀にはすでに織られていた。
17世紀には沖縄の人たちの生活に欠かせない布。
戦後、壊滅的な状態だったが、平良 敏子さんが復興させた。
1974年:「喜如嘉の芭蕉布保存会」が国の重要無形文化財に指定された。
芭蕉布の糸ができるまでの工程
苧倒し(ウーダオシ):10~2月に成熟した糸芭蕉の原木を切り倒す
↓
幹に切り込みを入れ、皮をはいで、4種類に分ける
↓
大鍋で柔らかくなるまで煮る
↓
一枚を2~3に裂き、竹ばさみでしごいて不純物を取り除く
↓
日陰で乾燥
↓
チング(玉状)にする
↓
水に浸し絞っておく
↓
苧績み
[きもの文化検定3級]
成熟した糸芭蕉の原木を切り倒す「苧倒し」の季節はどの頃が最も良いか?
(1) 4~6月
(2) 5~8月
(3) 7~10月
(4) 10~2月
解答 (4)
解説:年に何回も芯止め、葉打ちをして手入れをした原木は秋から冬、10月~2月頃熟したものだけを倒していく。若い芭蕉は繊維が粗く脆いため不都合。
[きもの文化検定3級]
芭蕉布のきもの地に使う糸芭蕉の部分を何というか?
(1) キャギ
(2) ナハグー
(3) ナハウー
(4) ウヮーハー
解答 (2)
藤布(ふじぬの)
・藤蔓の繊維からとれる強くしなやかな糸
・藤は本州~九州の山林に広く分布
・弥生時代から作られていたため、原始布とも呼ばれる
4月頃:藤刈り
↓
藤蔓の表皮を剥ぐ(金槌で蔓を叩いて剥ぐ)
↓
灰汁煮き(あくだき)
↓
水洗い:根元から先へしごき、余分な繊維や汚れを落とす
↓
繊維を裂いて績む
[きもの文化検定3級]
日本で弥生時代に作られていたと言われる布素材は?
(1) 紙布(しふ)
(2) 絁(あしぎぬ)
(3) 木綿(もめん)
(4) 藤布(ふじぬの)
解答 (4)
[きもの文化検定3級]
植物布のうち、蔓からとった繊維で織った布は?
(1)ぜんまい
(2)藤布
(3)紙布
(4)科布
解答(2)
◆参照 : 公式教本2 86頁
科布(しなぬの・しなふ)
・科の木の繊維で織られた布
・茶色の素朴な味わい。
・昔は衣類、蚊帳、酒や醤油をこすための袋、穀物貯蔵用の袋に使われた。
・10世紀の「延喜式」に租税として納められた記録がある。
葛布(くずふ)
・静岡県掛川市で作られている。
・帯や草履、バッグなどにも使われる。
・葛の蔓を紡いだ糸
・光沢があり美しい
ぜんまい
・食用ぜんまいの綿に真綿を混ぜた糸
・独特の自然色
麻(あさ)
・苧麻やラミー糸を原料にした涼やかな布。
・水に強い、通気性、吸湿性、速乾性に優れている。
・さらりとした肌触りが特徴。
[きもの文化検定5・4級]
平安時代、貴族の絹衣装に対し、庶民は主にどんな素材の衣服を着ていたか?
(1)麻
(2)木綿
(3)毛
(4)紙
◆解答 (1)麻
◆参照 公式教本1 79頁
[きもの文化検定3級]
麻織物はどれか?
(1)丹波布
(2)小千谷縮
(3)首里織
(4)八重山交布
◆解答 (2)小千谷縮
◆参照 公式教本2 39頁
◆解説
・丹波布:絹と木綿の交布
・首里織:絹
・八重山交布:経糸に絹糸や木綿糸、緯糸に芭蕉または手績みした苧麻を使用。
織りや模様は八重山上布と同じよう。
木綿(もめん)
・綿花を糸状に手紡ぎや紡績した糸で作られる。
・吸水性、弾力性、伸張性、保温性に富む。
・江戸時代には全国に普及。
紙布(しふ)
・和紙を細く裂いて糸にし織り上げたしなやかな布
・着物や帯に用いる。
・夏涼しく、冬暖かい着物。
・糸:楮(こうぞ)や雁皮(がんぴ)などの和紙を細く裁断して撚りを掛けた紙糸
・経糸(紙糸)+ 緯糸(紙糸)
・経糸(絹糸・木綿糸・麻糸など) + 緯糸(紙糸)
[きもの文化検定3級]
原始布に含まれない繊維は?
(1) 科布
(2) 藤布
(3) 紙布
(4) ぜんまい
解答 (3)
[きもの文化検定3級]
衣類や身の回りの繊維材料について、間違っているものは?
(1) 麻衣は昔は貴族が使用し、その後庶民に広まった。
(2) 科布は丈夫で水に強いため、袋物や漁網によく使われた。
(3) 絹は弥生時代の遺跡からの出土品が国内最古の使用例である。
(4) 木綿は、江戸時代中期以降、全国に普及した。
解答 (1)
太布(たふ)
綿花以外の植物繊維で織られた布全般を太布という。
現代では、その一部の技法が伝統工芸として残ったため、楮や藤蔓から作られた布を太布と呼ぶ場合もある。
[きもの文化検定1級]
楮(こうぞ)や梶(かじ)の繊維からとった糸で織った目の粗い布を何というか?
解答 : 太布(たふ)
おまけ ☆ 人間国宝 平良敏子さん ☆
平良敏子(たいらとしこ)さん、
素晴らしい方です。
この方が守って下さったおかげで
芭蕉布が今もあるのですね!
そして、
それは、、、
岡山県倉敷の紡績工場の社長から言われた、
「沖縄の織物を守って」という
たった一言から、そこにつながっている!
すごい~~~っ!!
尊敬です☆