はぶたえもち かき氷

きもの文化検定 公式教本1

【きものの素材】はごたえな~い。はぶたえだもの。

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羽二重餅(はぶたえもち)ってご存知ですか?

福井の名物。絹のような柔らかな、お・も・ち♡

絶対、美味しそう!このかき氷、食べたいっ!!
  ↓
福井名物 羽二重餅の名店

 

今回は、羽二重餅ではなく、羽二重や縮緬などの生地や素材のお話です。

今日のお勉強が済んだら、甘いものをいただきましょう。

 

 

「きもの文化検定」に出題される、きものの素材

<長所>
・美しい光沢、軽く柔らかく滑らかな風合い
・吸湿、放湿
染料に染まりやすい
・保温性=熱を伝えにくい、繊維の隙間に空気を含む

<欠点>
水に弱い→濡れると縮む
摩擦に弱い→毛羽立ちやすい
・日光や時間経過で変色しやすい
・手入れに手間がかかる

 

[きもの文化検定5・4級]
 次の記述で誤っているものは?

(1) 繭を煮て取り出したものが絹糸である。
(2) 絹の利用は約5千年前に中国で始まったとされる。
(3) 蚕は3cm位に成長してから桑の葉を食べ始める。
(4) 蚕は成長すると口から糸を吐き、自分の体を包み込む繭を作る。

解答 (3)
解説:繭を煮て取り出したのが絹糸。その後、製糸方法により生糸と紬糸に分けられる。
   蚕は数ミリの時から桑の葉を食べる。

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 絹の性質の説明として間違っているものは?

(1) 日光に強く変色しにくい。
(2) 絹の繊維は熱を伝えにくい。
(3) 染料に染まりやすい。
(4) 摩擦に弱く、毛羽立ちやすい。

解答 (1)

 

<長所>
・独特の張りがあり、サラリとした肌触り
・通気性→風通しが良いので汗をかきにくい
・吸湿性→汗をかいてもすぐ吸い取る
・即乾性→吸い取った汗もすぐ乾く
水に強い→洗濯できる

<欠点>
シワになりやすい

細い糸で織った上等な麻織物を上布とよぶ
*江戸時代に木綿が一般的になるまでは麻は季節を問わず庶民が着ていた

 

[きもの文化検定5・4級]
 麻の説明でふさわしくないものは?

(1) 水に強い。
(2) シワになりやすい。
(3) 太い糸で織ったものを上布という。
(4) 通気性、吸湿性が良く乾きやすい。

解答 (3)

木綿

<長所>
・吸湿性
・水に強い
・洗濯に耐える丈夫さ
・染料に染まりやすい
<欠点>
・シワになりやすい
・縮みやすい
・絹より滑りが悪い

*室町時代に伝わり、日本の風土に適していたため前項に広まり、江戸時代中期ごろには庶民の素材として普及。

 

ウール

羊の毛から作られた繊維。

<長所>
・保温性
・吸湿性
・型崩れしにくい
・洗濯できる
・安価

<欠点>
・虫の害にあいやすい

*夏用のポーラ←シルクを混ぜたシルクウール
*モスリン:ウールを使った生地

 

 

化学繊維

化学的に合成して作る人造の繊維(ナイロン、レーヨン、ポリエステルなど)

<長所>
・手入れが楽
・安価
・水や摩擦に強い

<欠点>
・吸湿性が小さい
・静電気が起きやすい

 

「きもの文化検定」に出題される、染めのきものの生地

縮緬(ちりめん)

シルクの染めの代表的な白生地。
生地全体に細かい凸凹(シボ)がある。
経糸に生糸、緯糸に強撚糸(強い撚りをかけた生糸)を使って織る

産地:京都府・・・丹後縮緬
   滋賀県・・・長浜縮緬

無地縮緬:模様が無い
 ・一越縮緬
 ・三越縮緬
 ・古代縮緬・・・大きなシボがある。染め帯や半衿にも
 ・鬼シボ縮緬

 

紋縮緬:模様がある
 ・紋意匠縮緬・・・振袖、訪問着、小紋などによく使われる
 ・紋綸子縮緬・・・着物、長襦袢にも用いられる
 ・縫取り縮緬・・・地とは別の糸を使って文様を織り込む

 

 

 

羽二重(はぶたえ)

撚らない生糸を使う
きめが細かく光沢がある

喪服や男性の式服に多く使われる

 

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 染めのきものに使われる代表的な生地は?

(1) 紬
(2) 縮緬
(3) 御召
(4) 絣織

解答 (2) 
解説:染め生地の代表は縮緬、羽二重。

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 縮緬の種類にあるものは?

(1) 茜縮緬
(2) 古代縮緬
(3) 大和縮緬
(4) 雪花縮緬

解答 (2)

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 撚らない生糸を使って織る絹織物は?

(1) 御召
(2) 羽二重
(3) 紋綸子
(4) 古代縮緬

解答 (2)
解説:御召、紋綸子、縮緬は緯糸に強撚糸を用い特有のシボのある生地。

 

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 袷の付下げの表地に使用される一般的な白生地の長さは?

(1) 10m
(2) 12m
(3) 16m
(4) 18m

解答 (2)12m
解説:「きもの文化検定公式教本」には載っていませんが覚えておいてください。

 

[きもの文化検定5・4級]
 留袖や八掛付の訪問着を染めるのに使う生地の長さは?

(1) 約10m
(2) 約12m
(3) 約16m
(4) 約18m

解答 (3)16m
解説:「きもの文化検定公式教本」には載っていませんが覚えておいてください。

 

 

 

「きもの文化検定」に出題される、織りのきもの

紬(つむぎ)

繭を煮て柔らかく広げた真綿から、手で引き出して作られた紬糸を手織り機で織ったもの

全国各地でローカルな特色を持って作られている。

→《織りの産地と特色:紬》

 

[きもの文化検定5・4級]
 紬についての記述で間違っているものは?

(1) 主に真綿糸や玉糸を用いた織物である。
(2) 全国各地に産地がある。
(3) 原則として先染め、平織の織物である。
(4) 代表的な紬に久留米絣がある。

解答 (4)
解説:久留米絣は木綿の織物
→《織りの産地と特徴:木綿》

御召(おめし)

・「御召縮緬」の略
・徳川11代将軍家斉(いえなり)が御召を好み、貴人のための衣類「御召料」が略されて御召とよばれるようになった。
・普通の縮緬は白生地で染め加工するが、御召は糸を染めてから織る先染めの織物
緯糸に強撚糸を使い、生地表面にシボを出す

・西陣御召(京都)
・本塩沢(新潟)
・白鷹御召(山形)
などが有名

[きもの文化検定5・4級]
 御召についての記述で間違っているものは?

(1) 徳川将軍のお召し物から名付けられたと言われる。
(2) 喪服の素材である。
(3) 刺繍のように見える縫い取り御召もある。
(4) 裏表反対の色に織り出された風通織もある。

 

解答 (2)

 

[きもの文化検定5・4級]
 御召は、将軍が好んだお召し物であったことから名づけられたとされていますが、その将軍とは?

(1) 足利尊氏
(2) 足利義満
(3) 徳川吉宗
(4) 徳川家斉

 

解答 (4)

 

おまけ ☆ 徳川家斉(いえなり) ☆

なんだか徳川家って、いろんな人がいるんですね。

まぁ、どの時代にも色々な人がいて、たまたま「着物」に関することが江戸時代に多いだけなのかもしれませんが。

美少年大奥を作った人→「徳川5代将軍綱吉がいるかと思えば、子供55人って人もいる・・・。

我が子の名前覚えるだけでも大変ですね。

→徳川11代将軍家斉(いえなり)

綱吉と違って政治的にもダメダメですね。

子育てにはお金がかかるものなの。散財には気を付けましょう。

 

疲れた頭に、ちょこっとだけ甘いものを買うくらいはイイヨネ。

それに見合う価値の学習をすれば良し。と自分に言い訳。

身に付いた知識は盗まれない!

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