「正倉院」ってご存知ですか?
なんとなく名前は聞いたことがあるんだけど・・・。
宝物がいっぱい入った倉庫みたいな?
あ~、やはり歴史を勉強しておかなければいけませんねぇ。
奈良の大仏をつくった聖武天皇の死後、使われていたものを東大寺に寄進したものだったんですね。
なので、時代は奈良時代!
そして、正倉院の宝物は、シルクロードによる外国との交流の証!!
そして、そして、夫婦愛ですぅ♡
今回は、そんな正倉院のお宝の文様など色々な文様をまとめました。
「きもの文化検定」に出題されるものは、名前を覚えておきましょうね♪
目次
きもの文化検定に出題される、〈きものの文様〉
模様には、それぞれ意味があります。
ご参考までに
↓
模様に隠された願い
きもの文化検定に出題される、植物・動物文様
・植物:松・竹・梅・桜・橘・桐・葵・椿・菊・秋草・吹き寄せなど
・秋草・・・桔梗、萩、撫子、女郎花(おみなえし)などの飽きの七草や菊など。
・桜楓(おうふう)・・・春の桜に秋の楓の組合せ。季節を問わない。
・動物:鶴・亀・鴛鴦(おしどり)・蝶・雀など
[きもの文化検定5・4級]
秋草文様として描かれる植物は?
(1) 藤 (ふじ)
(2) 百合(ゆり)
(3) 牡丹(ぼたん)
(4) 撫子(なでしこ)
解答 (4)
[きもの文化検定5・4級]
春の桜に秋の楓を組み合わせた季節を問わない文様「桜楓」の読み方は?
(1) おうふう
(2) さくらもみじ
(3) さくらふう
(4) おうかえで
解答 (1)
[きもの文化検定5・4級]
常緑樹で緑が変わらないことや、樹齢の長さから吉祥の木として文様に使われるものは?
(1) 橘
(2) 松
(3) 竹
(4) 杉
解答 (2)
[きもの文化検定5・4級]
寒さの中で他に先駆けて薫り高い花を咲かせることから、古来より尊ばれ文様に使われるものは?
(1) 梅
(2) 桜
(3) 菊
(4) 椿
解答 (1)
[きもの文化検定5・4級]
姿と羽が美しく、雌雄が仲睦まじい鳥の名称は?
(1) 鶴
(2) 雀
(3) 鳳凰(ほうおう)
(4) 鴛鴦(おしどり)
解答 (4)
[きもの文化検定5・4級]
中国で鳳凰(ほうおう)が棲むとして尊ばれた木。日本でも格調が高い文様は?
(1) 桐
(2) 橘
(3) 松
(4) 竹
解答 (1)
きもの文化検定に出題される、器物文様
・扇・貝桶・御所車・几帳(きちょう)・薬玉・宝尽くし・源氏香など
・薬玉(くすだま)・・・5月5日の端午の節句に魔除けに飾った。
・宝づくし・・・金嚢(きんのう)、如意宝珠、分銅、隠れ蓑、打ち出の小槌など。
[きもの文化検定3級]
器物文様の「御所車」の別の呼び名は?
(1)花車
(2)錦車
(3)御門車
(4)源氏車
解答 (4)
[きもの文化検定5・4級]
5月5日の端午の節句に魔除けに飾ったものは?
(1) 熨斗
(2) 薬玉
(3) 花籠
(4) 御所車
解答 (2)
[きもの文化検定5・4級]
我が国で一般に「宝尽くし文様」として扱われないものは?
(1) 分銅(ふんどう)
(2) 瓢箪(ひょうたん)
(3) 隠れ蓑(かくれみの)
(4) 打ちでの小槌
解答 (2)
きもの文化検定に出題される、幾何学文様
直線・曲線・点などで構成される文様。
・麻の葉・亀甲・籠目(かごめ)・網代・松川菱・檜垣(ひがき)
・鱗(うろこ)・市松=石畳文・菱・縞・格子・蚊絣・紗綾型
・江戸小紋:鮫・行儀・通し・あられ
[きもの文化検定5・4級]
幾何学文様のうち、六角形を基礎にした文様でないものは?
(1) 紗綾形(さやがた)
(2) 麻の葉(あさのは)
(3) 籠目(かごめ)
(4) 亀甲(きっこう)
解答 (1)
解説:紗綾形は卍を崩した組合せ。
[きもの文化検定5・4級]
石畳文とも呼ばれる幾何学文様は?
(1) 格子
(2) 亀甲
(3) 麻の葉
(4) 市松
解答 (4)
解説:歌舞伎役者の佐野川市松が「高野心中」で小姓役に石畳文の袴を着用したことが由来。
[きもの文化検定5・4級]
「小紋三役」と呼ばれる江戸小紋の模様でないものは?
(1) 行儀
(2) 鮫
(3) 通し
(4) 万筋
解答 (4)
解説:江戸小紋三役は鮫・通し・行儀の3つ。
きもの文化検定に出題される、自然・風景文様
・水・波・観世水(かんぜみず)・青海波(せいがいは)
・雲取り・ヱ霞
・雪輪・雪花(せっか)
・御所解(ごしょどき)・茶や辻
[きもの文化検定3級]
「観世水」の説明で最も正しいものは?
(1)縦方向に強くよろけた流水文様
(2)波状の線が向かい合い対称的に繰り返す形
(3)曲がりくねって流れる水の様子を文様化したもの
(4)水を横長の渦巻きのように表した文様
解答 (4)
解説
(1)よろけ縞
(2)立湧
(3)流水文
きもの文化検定に出題される、時代の文様
・正倉院文様
奈良時代に東大寺の正倉院に収蔵された、工芸品や染織品に表された文様。
日本の古典文様では最古。
インドや西アジアから中国を経て伝わった。
・宝相華・花喰鳥など。
[きもの文化検定5・4級]
「正倉院文様」はどれか?
(1) 宝相華(ほうそうげ)
(2) 有栖川(ありすがわ)
(3) 観世水(かんぜみず)
(4) 立湧(たてわく)
解答 (1)
・有職文様
外国から伝わった正倉院文様 → 日本の風土に合わせて変化。
平安時代以来、公家の装束などの装飾に用いられた優美な様式の文様。
・八つ藤・立湧など
・名物裂(めいぶつぎれ)文様
室町から桃山時代にかけて、中国・インド・中近東から渡来した染織品の文様。
・有栖川
・荒磯
[きもの文化検定5・4級]
「荒磯文様」の分類は?
(1) 正倉院文様
(2) 有職文様
(3) 名物裂文様
(4) 更紗文様
解答 (3)
おまけ ☆ 菱(ひし)は野菜だった ☆
なんと!
ひし形の「ひし」って、野菜だったんですね⁉
実の形が、ひし形だったから、
♦の形を「菱型(ひしがた)」と呼ぶようになったようです。
ひしの実を茹でて食べると栗のような味がするそうです。
菱の花は、白くてかわいい花。
ちょっとメルヘンチックですね。
ひし形と言えば、ひな祭りの菱餅(ひしもち)♪
ひな祭りはもともと中国から伝わったわけですが、この菱餅も一緒に中国から伝わったのです。
ひし形という特殊な形は心臓を表し、厄災を取り除こうとする気持ちが込められており、子どもの健康を願う親の愛が示されているそうです。
菱餅は上からピンク、白、緑なのですが、その3色に願いが込められているのです。
『ピンク』はクチナシを使っているのですが、解毒作用、防腐作用があります。
疲労回復として知られているので、ピンクには健康を願う意味が込められています。
『白』は菱の実が使われています。
菱の実には血圧を下げる効果があり、
白には子孫繁栄や長寿の願いが込められています。
『緑』にはよもぎが使われており、増血効果に期待ができます。
よもぎは解熱や解毒などの作用がある薬草です。
病気を予防し、目を良くする効果があります。
ピンクは桃、白は雪、緑は大地を意味しており、
『雪が溶けて、大地に草が芽吹き、桃の花が咲く』
という春らしさも表しています。
本当に日本人の感性って素敵ですよね!