不言色(言わぬ色)ってどんな色かご存知ですか?
言えない色って、どんなの?
日本の色の名前って、ものすっごく沢山ありますよね。
そんなに使い分ける⁉っていうくらい。
それだけ、日本人の感性が豊かだということなのでしょうね。
今回は「きもの文化検定公式教本 I 」の中から、きもの文化検定に出題される、『日本の色』をまとめました。
「言えない色」の答えは、最後にあります♪
目次
きもの文化検定に出題される、〈日本の伝統的な色〉
赤系
・桜色・桃色・鴇色(ときいろ)
・朱色・茜色・緋色(ひいろ)
・蘇芳色(すおういろ)・臙脂色(えんじいろ)・弁柄色(べんがらいろ)など
青系
空色・浅葱色・藍色・紺色・縹色(はなだいろ)・納戸色(なんどいろ)・青鈍色(あおにびいろ)など
緑系
若草色・若竹色・鶸色(ひわいろ)・木賊色(とくさいろ) など
黄系
柑子色(こうじいろ)・山吹色・黄土色 など
茶系
香色(こういろ)・黄櫨染色(こうろぜんいろ)など
紫系
古代紫色・江戸紫色・菫色(すみれいろ)・桔梗色(ききょういろ)など
[きもの文化検定5・4級]
日本の伝統色で赤色系統の色名は?
(1)鶸色(ひわいろ)
(2)蘇芳色(すおういろ)
(3)縹色(はなだいろ)
(4)納戸色(なんどいろ)
解答 (2)
[きもの文化検定5・4級]
次の赤系統の色彩で、一番濃い色の色名は?
(1)臙脂色(えんじいろ)
(2)桜色(さくらいろ)
(3)鴇色(ときいろ)
(4)桃色(ももいろ)
解答 (1)
解説:臙脂色は臙脂虫から採った色料で、臙脂綿として輸入された濃青赤色のこと。
[きもの文化検定5・4級]
柑子色とはどんな色か?
(1)茶色系統
(2)青色系統
(3)緑色系統
(4)黄色系統
解答 (4)
[きもの文化検定5・4級]
日本の伝統色で青色系統の色名は?
(1)鴇色(ときいろ)
(2)縹色(はなだいろ)
(3)茜色(あかねいろ)
(4)弁柄色(べんがらいろ)
解答 (2)
[きもの文化検定3級]
次の青系統の色彩で、一番薄い色の色名は?
(1)紺色
(2)納戸色
(3)浅葱色
(4)青鈍色
解答 (3)
[きもの文化検定5・4級]
日本の伝統色で緑色系統の色名は?
(1)木賊色(とくさいろ)
(2)蘇芳色(すおういろ)
(3)鴇色(ときいろ)
(4)桔梗色(ききょういろ)
解答 (1)
きもの文化検定に出題される、〈襲色目(かさねいろめ)〉
平安時代に始まった女性の重ね着の配色美。
春
紅梅
表:紅梅
裏:蘇芳
黄柳
表:淡黄
裏:青(緑を青と称していました)
夏
葵
表:淡青
裏:淡紫
百合
表:赤
裏:朽葉
秋
女郎花(おみなえし)
表:経(たて)青・緯(よこ)黄
裏:青
落栗色(おちぐりいろ)
表:蘇芳
裏:香
冬
椿
表:蘇芳
裏:赤
枯色(かれいろ)
表:淡香
裏:青
[きもの文化検定5・4級]
衣類を重ねて着ることによる配色美を襲目色というが、いつごろから始まったか?
(1)大和時代
(2)奈良時代
(3)平安時代
(4)鎌倉時代
解答 (3)
[きもの文化検定5・4級]
襲色目の中で、「百合(ゆり)」で表す季節は?
(1)春
(2)夏
(3)秋
(4)冬
解答 (2)
[きもの文化検定3級]
夏を表している襲色目は?
(1)女郎花襲
(2)紅梅襲
(3)枯色襲
(4)百合襲
解答 (4)
[きもの文化検定3級]
冬の襲色目に使われる色調は?
(1)葵
(2)椿
(3)百合
(4)落葉色
解答 (2)
[きもの文化検定3級]
襲色目の「葵」の色の組合せは?
(1)表:「紫」 裏:「香」
(2)表:「淡黄」 裏:「青」
(3)表:「淡香」 裏:「青」
(4)表:「淡青」 裏:「淡紫」
解答 (4)
きもの文化検定に出題される、〈古代からの草木の色〉
・草木染=植物染
・弥生時代に始まり、奈良・平安時代に発達
赤:紅花・蘇芳・日本茜
黄:刈安・梔子(くちなし)・黄はだ
青:藍(あい)
紫:紫草
[きもの文化検定5・4級]
草木染めが日本で始まったとされる時代は?
(1)弥生時代
(2)奈良時代
(3)平安時代
(4)江戸時代
解答 (1)
おまけ ☆ 不言色(言わぬ色)って何色 ☆
不言色(言わぬ色)の答えは、、、?
「梔子(くちなし)」です。
口が無いから、何も言えませんね。
くちなしは、実が熟しても口を開かないことから「口無し」と呼ばれ、『言わぬ色=不言色』とも呼ばれました。
碁盤の足は、この実をかたどってあり、「口だし無用」を意味するそうです。
そんな意味があったとは!!
日本人って本当に細かいところにまで、意味を込めますよね。
ただ、赤、黄、青、ではなく
素敵な色の名前を日常でも使ってみたいですね~♪