女性用の羽織と男性用の羽織、
ほとんど同じですが、ちょっとだけ違うんですね♪
目次
羽織(女性用)
*男性用と違うのは「身八ツ口」があること。
羽織(男性用)
[5・4級]
女性の羽織にはあり、男性の羽織にはない部位は?
(1) 返し
(2) 身八ツ口
(3) 乳下がり
(4) まち
◆解答 (2)
◆参照 公式教本1 153頁
◆解説
・返し:裾で後身頃を引き返して、内側に折り込んだ部分。
・乳下がり:肩山から羽織の紐をを付ける乳(ち)の位置までの長さ。
・まち:羽織の前後の身頃の間につける布。
・身八ツ口:身頃の脇の開き。着物も羽織も、女性にだけある。
[5・4級]
羽織紐を羽織に付けるために設けられた、羽織のある部分の名称は?
(1)口
(2)輪
(3)鐶(かん)
(4)乳(ち)
◆解答
(4)乳
◆参照 公式教本1 153頁
◆解説
・輪:羽織紐の輪っかになった部分
・鐶:羽織紐に付けてある金属の輪
・乳:羽織紐を通すために、羽織の衿に付けてある小さい輪
[3級]
男性の羽織について誤っているものは?
(1)袖無しのカジュアルな羽織もある。
(2)額裏という絵画的な模様を付けることもある。
(3)男性の羽織は襠(まち)がない。
(4)羽織と袴を付けないことを「着流し」という。
◆解答 :(3)
◆参照 公式教本1 48~57、153頁
◆解説
男性の羽織にも「まち」がある。
コート
コートの衿には色々な種類があります。
詳しくは →〈羽織・コート〉きもの文化検定に使える衿型暗記法
[2級]
羽織にあって、道行コートにないものは?
◆解答
・まち
・乳
・乳下がり
◆参照 公式教本1 153、154頁
◆解説
・まち:羽織の前後の身頃の間につける布。
・乳:羽織紐を通すために衿に付けてある、小さい輪。
・乳下がり:肩山から羽織の紐を付ける乳(ち)の位置までの長さ。
ちなみに、羽織にもコートにも両方あるのは、身八ツ口、羽裏、返しなどです。
額裏(がくうら)
着物の裏地の付け方の一つ。
主に男物の羽織裏(羽裏)に使われる贅沢な仕立て方。
額面のように花鳥・山水風景・人物・竜などの動物等を染めたり織ったりして羽裏を使って仕立てたものや又はその生地。
余談ですが、額仕立て裏と言う意味で着物の褄先の角などがかさばらないように
角を額縁のように仕立てることも「額裏」といいます。
[1級]
羽裏と額裏の違いについて説明せよ。
◆解答
羽裏とは、袷の羽織の裏地の総称であるが、額裏とは特に男物の裏地で一枚の絵画風に描かれた布、及びその仕立てのことである。
きもの文化検定では・・
羽織やコートの名称に関する問題も数多く出題されていますので、名前と場所もしっかり覚えておいてくださいね。
「返し」や「羽裏」は、色々な級で出題されています。
羽織の「乳」と「乳下がり」、
コートの「小衿」と「竪衿下がり」「竪衿幅」の場所など、
「~下がり」は、縦
「~幅」は、横
というルールも知っておくと着物の「衽下がり」「揚げ下がり」など覚えやすいです。
効率的に暗記できると良いですね!