↑ 小岩井農場の一本桜🌸
スーパーでよく見かける牛乳パックの「小岩井農場」って、
岩手県だったんですね♪
岩手と言えば、何を思い浮かべるでしょうか?
建物なら、中尊寺金色堂。
中尊寺周辺の平泉は、世界遺産にもなっています。
岩手県は、日本で二番目に総理大臣を出した県でもあるらしい。
へぇ~。
政治家には詳しくありませんが、
私の知っている有名人と言えば、
石川啄木や宮沢賢治といった作家。
セロ弾きのゴーシュ、注文の多い料理店、銀河鉄道の夜、、、。
なんと「イーハトーヴ」は「岩手」をエスペラント風に発音したところからの命名らしい。
素敵な所ですね。岩手県♥
今回は、岩手県の染物の「南部紫紺染・南部茜染」を
きもの文化検定試験に出るところだけ、簡単にまとめてみました。
目次
南部紫紺染・南部茜染
・紫草や茜草で染める。
・媒染剤:灰汁(あく)
・別称:南部絞
・絞りの技法:括り染、板締め絞、縫い絞
・下染:布地を灰汁に浸して天日で乾かす → 本染:柄を絞り染液に浸す
・柄ゆき:大枡、小枡、立涌、花輪絞、鹿の子、縫い絞、巻絞、三浦絞など
[きもの文化検定3級]
防染糊を使わずに染める染物は?
(1) 長板中形
(2) 注染
(3) 南部紫紺染
(4) 加賀友禅
解答 (3)
[きもの文化検定3級]
染色品と生産地(県)の組合せで誤っているものは?
(1) 南部紫紺染 - 岩手県
(2) 有松鳴海絞 - 愛知県
(3) 広瀬絣 - 鳥取県
(4) 伊予絣 - 愛媛県
解答 (3)
解説:島根県=広瀬絣、出雲織、安来織。
鳥取県=弓浜絣、倉吉絣。
南部紫紺染の歴史
南部紫根染の歴史は結構、古いんです。
中国春秋時代・・・日本へとその技法が伝わる
↓
奈良時代・・・天皇や朝廷役人だけが身に付けることが許される「禁色」として用いられていた。
↓
南部藩政時代・・・藩の手厚い保護もあり、南部紫根染文化は発展。
↓
明治時代・・・海外からアニリン色素と呼ばれる化学色素が輸入、
↓
染色技法が複雑かつ高価な南部紫根染の需要は一気に低下。
紫根問屋は次々と廃業に追い込まれる。
ついには、南部紫根染文化は途絶えてしまう。
↓
現在の南部紫根染は、1916年、岩手県の働きかけで蘇った技術であり、その上品で奥深い色合いは多くの方々に親しまれています。
岩手紫根を南部紫根と称するようになったのは、
南部氏が盛岡に城を築いて諸制度を敷き、
徳川時代になってからとされています。
南部紫根染の染色工程
南部紫根染に使用される染料は、ムラサキの花の根に由来しています。
初夏に美しい白い花を咲かせるムラサキの花は絶滅危惧種に指定されている貴重な植物です。
貴重な染料を使って染め上げられる紫根染はすべて手作業で行われ、染め上がるまでには長い歳月を必要とします。
・「下染め」・・・媒染液に浸ける
天然由来の植物色素が美しく発色させるため。
・「枯らし」・・生地を半年以上寝かせる
媒染料を定着させるため
・「型彫り」・・・和紙に描く図柄を描き、削り取る。
その後、染色の工程は幾度となく繰り返され、草木染め特有の濃淡ある色彩を表現していきます。
染め上げた後、箪笥の中で3年から5年程度寝かせて初めて、本来の南部紫根染の色彩が現われます。
南部紫根染めの特徴
南部紫根染は草木染め特有の濃淡ある色彩に加え、南部しばりと呼ばれる手絞り染色方法によって、味わいある模様が表現されていきます。
南部紫根染に代々伝わる模様は800種以上あります。
また、ムラサキの根は古くから薬草として使用されていました。
紫根染には、天然の制菌、防臭効果があるとされており、アレルギー防護効果があることでも知られています。
岩手県の「南部紫根染」でした!
そうだっ!! 岩手県の南部鉄瓶でお茶入れよっ♪
きもの文化検定の勉強、頑張りましょうね🎶