「人の世むなし応仁の乱:1467年」と歴史の授業で覚えた方もいらっしゃるかもしれません。
私は歴史の大好きな歴女・・・と言いたいところですが、歴史の先生が嫌いだったため歴史も嫌いになってしまいました。なぁんて、人のせいにしてはいけませんよね。
それにしても応仁の乱、名前は聞いたことあるけど、、、何?
まぁ、「きもの文化検定」の試験には詳しいことは出題されないでしょう。
京都を固めた細川勝元を東軍、京都の西側に陣を敷いた山名宗全を西軍と言います。
西軍の陣があったところが、西陣ね、ってくらいです。
応仁の乱のせいで、技術者たちもいったん京都から離れていたようですが、また戻ってきたんですね。
というわけで、今回は「西陣織」、「博多織」、「黄八丈」の3つをまとめています。
なぜ、この3つ?
「きもの文化検定公式教本 I 」の「きものの主な産地と特徴」の中で、新潟でも沖縄でもなく、紬でも木綿でもないものだからです。
「きもの文化検定公式教本 I 」の「きものの主な産地と特徴」をグループ別にまとめたものはこちらです。
重複しているものもあります。(例えば、ミンサー織は「沖縄」と「木綿」に入っている)
↓
《染めの主な産地と特徴》
《織りの産地と特徴:新潟県》
《織りの産地と特徴:沖縄県》
《織りの産地と特徴:木綿》
《織りの産地と特徴:紬》
目次
きもの文化検定に出題される《西陣織(京都)》
・京都市北西部の西陣地域で生産
・西陣:応仁の乱で西軍が本陣とした場所に、乱の後、職人が集まって織物をしたことに由来
・明治期にジャカードという機械を導入し、紋織りの機械化
(ジャカードの名は、フランス人考案者ジャックワールの名前が由来)
・手機(てばた)で織る伝統も守る
・綴織(つづれおり):のこぎりの歯のように削った中指の爪で織る
・唐織:立体的な模様表現
・錦織:多色の色糸を使用
・金襴、緞子、御召、紬、羅、紗、絽など
・帯も有名
[きもの文化検定4・5級]
西陣で織られる帯に用いられる代表的な織物の名前は?
(1) 道屯織
(2) 与那国織
(3) 博多織
(4) 錦織
解答 (4)
解説:(1)(2)は沖縄の織物。
ちなみに道屯織は「ろーとんおり」と読みます。
どうとんぼり(道頓堀)じゃないよっ‼
[きもの文化検定4・5級]
西陣で織られている錦織や唐織などは明治時代に日本に伝わったジャカード機を使用している。どこの国から伝わったか?
(1) 中国
(2) アメリカ
(3) フランス
(4) イギリス
解答 (3)
解説:ジャカードの名は、フランス人考案者ジャックワールの名前が由来
*公式教本外ですが、よく出題されます!
[きもの文化検定4・5級]
中指の爪で緯糸を掻きよせながら織る西陣織の伝統的な技法は?
(1) 唐織
(2) 綾織
(3) 綴織
(4) 錦織
解答 (3)
解説:→つづれ織りのノコギリ状の爪
きもの文化検定に出題される《博多織(福岡県)》
・福岡市博多
・献上博多:黒田藩が幕府に献上したから。
・模様:独鈷、華皿
・夏用に紗献上帯もある
[きもの文化検定4・5級]
黒田藩が幕府に献上したので( )帯と呼ばれる。
( )の中に入る言葉を選びなさい。
(1) 献上博多
(2) 黒田献上
(3) 献上福岡
(4) 将軍献上
解答 (1)
解説:黒田藩は福岡藩のこと。
[きもの文化検定4・5級]
紗献上帯の説明として適切なものは?
(1) 献上柄なので一年中締めても構わない。
(2) 色は一色で織り上げることに決まっている。
(3) 夏用の博多献上帯である。
(4) ゆかた専用の帯である。
解答 (3)
解説:(1)紗なので夏用。
(2)一色のきまりは無い。
(4)夏着物に締めても良い。
[きもの文化検定4・5級]
博多織の代表的な模様の組合せは?
(1) 「格子」と「市松」
(2) 「亀甲」と「華皿」
(3) 「独鈷」と「華皿」
(4) 「独鈷」と「華紋」
解答 (3)
解説:仏具として使用する道具で魔除けの意味が込められている。
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実際の「きもの文化検定」で、
もしも、わからない時は選択問題なので、適当に答えを選ぶこともあるかと思います。
そんな時、問題を作る側の気持ちになると良いですよ。
選択肢で迷わせようとするために、紛らわしい選択肢を用意します。
例えば、上記の問題。
「独鈷」が2回、「華皿」が2回出てきます。
だから、迷わせようとしてるんだな、怪しい、、、。
というわけで、両方入ってる(3)を選ぶと
正解です。
いつもとは限りませんが、
当てずっぽうよりは確率が高くなると思います。
一問でも大事にしましょうね。
きもの文化検定に出題される《黄八丈(東京都八丈島)》
・東京都八丈島
・基本色:黄・茶・黒
・天然染料:島内に自生する植物
黄:かりやす(こぶなぐさ)
茶:まだみ(たぶ)の木の皮
→鳶八丈:地色が茶色
黒:椎の木の皮・泥媒染
→黒八丈:地色が黒色
・江戸時代当初は大奥や大名など上流階級専用だったが、町人に着用が許されると江戸を中心に全国で流行。
江戸末期には、裕福な町人女性が黒衿を掛けて着て人気を集めた。
[きもの文化検定4・5級]
町人に着用が許されると江戸を中心に全国で流行し、江戸期には富裕な町人女性が黒衿を掛けて着用し人気を集めた織物は?
(1) 黄八丈
(2) 結城紬
(3) 本塩沢
(4) 小千谷縮
解答 (1)
解説:「八百屋お七」など歌舞伎や狂言の衣装に用いられて大ブームになった。
[きもの文化検定3級]
「泥染」の染織技法を使って染めている織物は?
(1) 黄八丈
(2) 信州紬
(3) 牛首紬
(4) 久留米絣
解答 (1)
解説:泥染めというと大島紬が有名だが黄八丈も黒色に染めるときは泥染する。
おまけ ☆ 応仁の乱 ☆
「きもの文化検定」には出題されないとは思いますが、ちょっと検索してみました。
↓
「応仁の乱」
あ~、なんかわかったような、わからんような・・・。
銀閣寺を作った足利義政が後継ぎが生まれないから、仏門に入っていた弟を呼び戻して後を譲るねって頼んだ後に、息子が生まれてしまった。
で、足利義政は弟に譲りたい、奥さんは自分の息子を後継ぎにしたいということで、弟派と息子派で争うことになったのが、ことの発端のようです。
その後、色々な家臣が寝返ったり、やっぱ見捨てられた~って弟が反対派の方に行ったり、結局、両陣の大将が亡くなったり、10年以上続いたけど、勝敗もはっきりせず、京都の町はボロボロになったという・・・。
室町幕府を滅亡に導いただけの、むなしい戦、のようです。
夫婦間できっちり話し合っとけば良かったのでは…???
どうもこのカップル、性格が合わなかったみたいですね。
足利義政は6歳の時、父親(6代義教)が独裁的で厳しい処罰をし過ぎて家臣に殺され、義政の兄(7代義勝)が継いだがすぐに死んだため、14歳で8代目となった。
そういうわけで、また死なれたりしないように過保護に育てられたらしい。
で、独裁者にならないよう、おとなしい性格になるよう配慮されたそう。
奥さんの日野富子は三大悪女と言われるくらい気の強い男勝りのタイプ。
飢饉とか疫病とかで大変なのに、義政は政治めんどくさ~って文化に逃げて、銀閣寺作ったりしてる。
奥さんは、億単位のお金を融資したりして増やしつつ、政治にも口を出すやり手。
今の時代だったら、奥さんが政治家で夫は主夫みたいな。
これはこれで良かったのかも。
私も何度もケンカしましたが、コミュニケーション、大事です。
夫婦円満の秘訣もお教えしますよ。
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