桐たんす

きもの文化検定 公式教本1

収納と手入れ

更新日:

 

最近はUVケアを一年中するのが、もう当たり前になっていますよね。

実は夏よりも春のほうが紫外線が強いというのは、ご存知の方も多いかと思います。 

 

では、着物も日焼けするのは、ご存知でしょうか?

私の知り合いに、上前と下前の色が違う色になってしまってショックを受けた人がいます。

でも、これって意外と起こりやすいんです。

 

着物を脱いだ後に、シワを伸ばしたり、湿気を取ったりという理由で、しばらく陰干しすることがあると思いますが、その時にカーテンの隙間から光が入っていたりして、日焼けしてしまうこともあるんです。

カーテンを閉めてるから大丈夫と思って、窓際になんか吊るしては

絶対に! 絶対に!! ダメ~!!! ですよ。

 

お肌のように、細胞が生まれ変わることはありません。

着物の日焼けは、自力では直せません。

 

今回は、「きもの文化検定公式教本 I 」の『収納と手入れ』より、きもの文化検定に出題される内容をピックアップしてまとめました。

最低限知っておきたいことですので、しっかり学習してくださいね。

メンテナンスは、大事です!

 

 

きもの文化検定に出題される《着用後の手入れと収納》

きもの文化検定に出題される〈着物の手入れ〉

・脱いだらすぐ和装ハンガーに掛け、陰干しし湿気を取る。

シミや汚れを見つけたら、専門家に相談する

 

 

きもの文化検定に出題される〈帯と襦袢〉

・帯・・・シワを伸ばしたたむ。

・長襦袢・・・陰干し後、たたむ。

・帯締め・・・房がバラバラになったら、蒸気を当てなじませた後、和紙や半紙で巻く

・帯揚げ・・・湿気を取り、シワを伸ばしながら巻く。

・足袋・・・爪先汚れは、洗剤を歯ブラシに付けこすり洗いする。

・草履・・・立てて陰干しする

 

きもの文化検定に出題される〈整理と収納〉

・手入れの済んだ着物や帯は、畳紙(たとうし)に包んで収納する。

・虫が付きやすいウールは、絹物とは別の引出しにする。

・防虫剤は混合しない。

・草履を下駄箱に入れる場合は割り箸の上に乗せて湿気を取る

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 着物の収納について誤っているものは?

(1) 着用時の汚れやシミを見つけたら専門家に相談する。
(2) 小物類も同様に湿気をとって収納する。
(3) 汗をかいたら日光によく当てて乾かす。
(4) 着物は脱いだら和装ハンガーに掛けて、湿気を取る。

 

解答 (3)
解説:日光に当てると日焼けして色が変わることがある。

 

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 着物や帯を包んで収納する和紙でできたものは?

(1) 畳紙
(2) 防虫剤
(3) 和装ハンガー
(4) あぶらとり紙

 

解答 (1)

 

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 着物や小物の使用後の手入れで誤っているものは?

(1) 防虫剤は一種類に決めて使用する。
(2) ウールと絹物は別の引出しに収納する。
(3) しみや汚れを見つけたらすぐに擦って拭き取る。
(4) ぞうりを下駄箱に入れる場合は、割り箸の上に乗せる。

 

解答 (3)

 

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 帯締めの房の手入れで適しているものは?

(1) 糸で結んでおく。
(2) 輪ゴムでとめる。
(3) ラップで包む。
(4) 和紙で巻く。

 

解答 (4)

 

 

 

[きもの文化検定3級]
 着用後の手入れ法について誤っているものは?

(1) 帯締めの房がバラバラになったら、水に浸け乾かしてからラップやビニールで巻いておく。
(2) 足袋のつま先の汚れは、歯ブラシに洗剤を付けてこすって洗う。
(3) 帯揚げはしばらく干して湿気を取る。
(4) 草履は裏の湿気を取るため立てて陰干しをする。

 

解答 (1)

 

 

 

きもの文化検定に出題される〈虫干し〉

風通しの良い、日の当たらない場所に裏返しに掛けて干す。

一年に一度はした方が良い。

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 虫干しについての説明で誤っているものは?

(1)虫干しのことを「土用干し」とも言う。
(2)着物は桐の箪笥に入れておけば虫干しの必要はない。
(3)風通しの良い、日の当たらない場所に裏返しに掛けて干す
(4)虫干しは一年に一度はした方が良い。

 

解答 (2)

 

 

きもの文化検定に出題される、〈きものや帯のたたみ方〉

きもの

本だたみ・・・最も基本となるたたみ方

 

 

夜着だたみ・・・留袖や豪華な刺繍や箔の振袖など、模様に折り目を付けたくないものに適したたたみ方

 

長襦袢・・・両脇を中心に折り込んで小さめにたたむ。

 

コート・・・スナップを外しておくとシワがよりにくい

 

羽織・・・鐶(かん)で付ける羽織紐は外しておく。

 

袋帯・・・前柄とお太鼓柄に折り目を付けない。

 

なごや帯・・・お太鼓の部分の幅が違うので厚みが平均になるように折る。

 

袴・・・石だたみ

袴 石だたみ

 

 

 

[きもの文化検定5・4級]
 着物のたたみ方で基本となるものは?

(1) 夜着だたみ
(2) 本だたみ
(3) 石だたみ
(4) 屏風だたみ

 

解答 (2)

 

 

[きもの文化検定3級]
 刺繍が施された留袖などを収納するのに適したたたみ方は?

(1) 本だたみ
(2) 袖だたみ
(3) 石だたみ
(4) 夜着だたみ

 

解答 (4)

 

 

 

 

[きもの文化検定3級]
 たたむときに気を付けることについて正しいものは?

(1) 振袖は「石だたみ」にするとよい。
(2) 帯は、お太鼓部分に折り目をつけないようにたたむ。
(3) 長襦袢は「夜着だたみ」にするとよい。
(4) コートはスナップを外しておくと、シワがよりやすい。

 

解答 (2)
解説
(1)石だたみは袴のたたみ方。
(3)長襦袢は夜着だたみに似ているが、両脇を中心に折り込む。
(4)スナップを外すとシワがよりにくい。

 

おまけ ☆ だれる ☆

 

陰干しの時に、日光に当てないことはとっても大事ですが、もう一つ大事なことがあります。

それは、

長時間、吊ったままにしないこと。

もちろん、時間が長ければ長いほど、日焼けによる変色のリスクは高くなりますが、

それだけではなく、着物がダレてしまうのです。

 

 

「だれる」とは

①気持ちなどがゆるんで、しまりがなくなる。緊張感がなくなる。だらける。「生活態度が―・れる」「試合が途中で―・れる」

②あきて退屈する。「観客が―・れる」

③相場に活気がなくなり、やや安くなる。

 

・・・着物に関する言葉が出てこないゾ。

しいて言うなら、①かな。ゆるんでだらける。

 

長時間、着物ハンガーとかに吊るしっぱなしにすると、特に袷の着物は、表の生地と裏地(八掛)の重みが違うので、表の生地が重くて下がってきます。

そして、着た時に裾がたるんで、袋状になってしまうんです。

だらしくなくて、カッコ悪い!

 

少しのタルミなら、表の生地だけ腰紐の上に引っ張るようにすれば直りますが、、、

逆さに吊ってもダメ。

たたんで置いてもダメ。

アイロンかけてもダメ。

ひどくなると仕立て直さないといけなくなります。

たるみ、袋直し

 

残念なことにならないように、ご注意下さいね!

 

 

「だれる」

これ、もしかして方言かなぁ。

他に呼び名があれば、教えてくださいませ。

 

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