茨城県というと水戸の「納豆」ですが、
茨城県庁25階の展望室カフェには、
「納豆パフェ」があるらしい!
黒ごまが混ざったアイスの上に、生クリームと納豆が乗る。
黒ごまは風味の強さと香ばしさがあり、
納豆のにおいを中和する良い組み合わせ。
おすすめの食べ方は「しっかりかき混ぜる」こと。
納豆の粘りで10センチ以上伸びることもある。
納豆がトルコアイスのような粘りを生み出し、
食感も合わせて楽しめる。
納豆+アイスの組合せ、
怖いもの見たさに、一回食べてみたいですね♪
というわけで、今回は茨城県の「結城紬」について、
「きもの文化検定公式教本2」よりまとめてみました。
目次
結城紬
・茨城県結城市、栃木県小山市を中心に鬼怒川沿いで産する。
・撚りをかけない手紡ぎ糸を地機(居坐機)で手織り。
・「三代着て味が出る」といわれるほど丈夫。
・重要無形文化財の指定を受けた。
結城地方の織物の歴史
奈良時代:「絁(あしぎぬ)」として朝廷に献上され、正倉院にも収蔵
↓
鎌倉時代:領主・結城氏が織物の育成に努めた→結城紬という呼称
↓
江戸初期:代官・伊那備前守が、京都や信州から染工や織工を招き品質向上
「糸質強靭、染色堅牢、製法精緻にして雅趣に富む」と称賛
↓
明治時代:それまで無地か縞柄だった結城紬に精巧な十字絣や亀甲絣、複雑な絵絣も生まれた
重要無形文化財の指定を受けた工程
・昭和31年(1956年)に、「糸紡ぎ」「絣括り」「機織」の3工程が、国の重要無形文化財の指定を受けた。
糸紡ぎ
繭を煮て袋状または四角に広げた真綿(まわた)を「つくし」という糸巻きのような道具に掛けて、細く均等に指先で糸を引き出す工程。
一反のために約350枚の真綿から紡ぐ
絣括り
経糸と緯糸を絣に括る位置に印を付けた後、この部分を綿糸で強く括る。
機織
地機で織る。
織り手が床に座り、機に張る経糸を腰当てに結び付け、腰の屈伸で糸の張り具合を調節しながら織る。
きもの文化検定練習問題
[きもの文化検定3級] 結城紬の呼称は、時の領主結城氏が育成に努めたことに由来するが、その時代は?
(1) 平安時代
(2) 鎌倉時代
(3) 桃山時代
(4) 江戸時代
解答 (2)
[きもの文化検定3級]
本場結城紬の制作工程で誤っているものは?
(1) 「糸紡ぎ」とは、綿花から手で糸を引き出して糸を作ること。
(2) 「絣括り」とは、絣になる部分を綿糸で縛ってから糸染めをする。
(3) 「糸紡ぎ」では、撚りをかけずに手で糸を引き出す。
(4) 「織機」では、地機を使い、腰で経糸を調節しながら織る。
解答 (1)
解説:真綿からつくる。
[きもの文化検定3級]
昭和31年に国の重要無形文化財の指定を受けた本場結城紬の工程ではないものは?
(1) 泥染を行う。
(2) 地機による機織り。
(3) 手括りで絣糸を作る。
(4) 真綿から引き出す手紡ぎ糸を使用する。
解答 (1)
[きもの文化検定3級]
昭和31年に国の重要無形文化財の指定を受けた本場結城紬の工程ではないものは?
(1) 機織
(2) 草木染
(3) 糸紡ぎ
(4) 絣括り
解答 (2)
[きもの文化検定2級]
結城紬で使う道具は?
(1) ルクジュウ
(2) 絣筵
(3) 綾竹台
(4) つくし
解答 (4)
おまけ ☆ 偕楽園 ☆
日本三大名園の一つ、偕楽園。
ちなみに、あと二つは兼六園(金沢)、後楽園(岡山)です。
偕楽園には、本園部分だけで100種3000本の梅が植えられています。
園内には梅の異名「好文木」に由来する好文亭がありますが、
晋の武帝が学問に親しむと花が開き、学問をやめると花が開かなかったという故事に基づいています。
↑ これ、1級で出題されました。
梅の別名、好文木。
あと、茶道具の棚の一つにも
「好文棚」という棚があります。
梅の花の形にくりぬいた板を使っているからです。
好文木(こうぶんぼく)、
木の花(このはな)、
春告草(はるつげぐさ)、
初名草(はつなぐさ)、
香散見草(かざみぐさ)、
風待草(かぜまちぐさ)、
匂草(においぐさ)。
これは、すべて梅の別名。
寒い時に咲く梅の花に春を感じますね。
学問に親しんで、梅の花をしっかり咲かせましょう🌸