新潟県十日町の「美人林」
誰が美人かと言いますと、
「ブナ」
の立ち姿が美しい林なんです。
昭和初期、木炭にするためすべて伐採され裸山になりましたが、
この山のブナの若芽が一斉に生えだしたそうです。
樹齢約100年ほどのブナの木が一面に生い茂り、そのブナの立ち姿がとても美しいことから「美人林」と呼ばれるようになりました。
全国から写真愛好家が集まる、人気の観光スポットです。
自然の空気や風を感じられそうですね♪
今回は、「きもの文化検定公式教本2」の「染めと織りの産地」より新潟の織物についてまとめました。
目次
越後上布
・新潟県南魚沼市で織られている麻織物。
・盛夏用
・重要無形文化財
・飛鳥時代に端を発し、江戸時代には武士の裃に用いられた。
重要無形文化財指定要件の工程
苧績み(おうみ)
◆すべて苧麻を手績みした糸をしようすること。
・苧麻:上質の麻、イラクサ科、別名からむし
・苧麻の皮を乾燥させた青苧(あおそ)
↓
爪で細く裂き、口に含みながら撚る
絣くくり
◆絣模様を付ける場合は、手くびりによること。
地機
◆地機で織ること。
湯もみ
◆しぼとりをする場合は、湯もみ、足ぶみによること。
雪晒し
◆さらしは、雪ざらしによること。
[きもの文化検定3級]
越後上布について誤っているものは?
(1) 重要無形文化財に指定されている。
(2) 新潟県南魚沼市で織られている麻織物。
(3) 糸作りは「苧績み」と呼ばれ、青苧の根から糸を作る。
(4) 織りあがった後、仕上げに雪の上に広げることを「雪晒し」という。
解答 (3)
解説:越後上布は苧麻(別称からむし)の皮から糸を作る。
[きもの文化検定3級]
雪晒しをする織物で南魚沼市周辺で作られる織物は?
(1) 小千谷縮
(2) 明石縮
(3) 本塩沢
(4) 越後上布
解答 (4)
塩沢紬
・南魚沼市周辺で織られている先染の絹織物。
・越後上布の技術技法を絹織物に取り入れたもので、江戸時代に織り始められた。
・「蚊絣」など細かい十字絣や亀甲絣が特徴。
・色:白・藍・黒が基調 → 男性用着尺としても用いられる。
・経糸に生糸や玉糸、緯糸に真綿の紬糸を使う。
[きもの文化検定3級]
絣の絹織物は?
(1) 本塩沢
(2) 越後上布
(3) 黄八丈
(4) 備後絣
解答 (1)
本塩沢
・塩沢御召(しおざわおめし)とも呼ばれる。
・強く撚った御召糸(おめしいと)を使う。
・御召糸:八丁撚糸という通常の7~8倍の強い撚りをかけた絹糸。
・緯糸に右撚りと左撚りの糸を交互に通して織った後、湯につけると糸が縮んでシボが立つ。
・袷、単衣用だけでなく、盛夏用の「夏塩沢」もある。
・江戸時代、越後では小千谷縮など麻縮が織り始められた
↓
この技法を用いて絹糸で織った縮織。
十日町絣
・新潟県十日町市を中心に織られている先染の織物。
・「十日町絣」とも呼ばれる。
・経緯絣(経緯両方に絣糸を用いる)、緯絣(緯糸だけに絣糸を用いる)
・色使い:カラフル
・柄:伝統的な縞・格子 ~ 現代的な模様 までバリエーション豊富。
十日町
江戸時代:麻織物の産地
↓
幕末:絹織物
↓
現代:紬、友禅染も行う
おまけ ☆ 風 ☆
お着物とは関係ないかもですが、
ちょっとコワイ記事を見つけました。
自然の風を感じることって大事なんですね。
着物について勉強すると
季節感のあるコーディネートから、
四季の移り変わりを感じたり、
自然について、などなど
気になってきますよね。
人間も自然の一部です。
着物も自然の恵みからできています。
着物について知識を深めることで、
そんなことにも気が付けると嬉しいですね♡