↑写真は丁子(ちょうじ)です。
クローブとも言います。
20代の頃、すっごく綺麗な大人の女性が、
丁子をホットウーロン茶に入れて飲んでたのを見て
なんだか素敵~♡
って見とれました。
それが、私の初めての「丁子」との出会いです。
樹木の幹、樹皮、木の実、土など、
「茶」は、自然界から身の回りのものまで、
たくさん見ることができます。
今回は「きもの文化検定公式教本2」の「日本の伝統色」より茶系の色をまとめました。
茶系
・香色(こういろ)
丁子(ちょうじ)などの香木を煮出して染めた色。
・胡桃色(くるみいろ)
食用の胡桃の果実の固く割れにくい核の部分の色。
木の皮、実の外皮、根の皮を使って染めた色。
・路考茶(ろこうちゃ)
江戸時代の名女形・2代目、瀬川菊之丞、王子路考の舞台衣装にちなんだ色。
最も長く流行を繰り返した色で、黄茶にやや赤黒が加えられた渋い色合いが特徴。
・柿渋色(かきしぶいろ)
渋柿の味を青いうちに搾り、液を寝かせて自然発酵させた上澄み液を、布や紙に塗った時に見られる茶色。
・檜皮色(ひわだいろ)
檜(ヒノキ)の樹皮のような赤茶色を指す。
古くはこの樹皮で屋根を葺いていたこともあり、この種の色を木色や樹皮色ともいう。
・団十郎茶
初代市川団十郎以来、代々の団十郎が舞台衣装に使った茶色。
衣類のほか小間物の色にも使われる。
[きもの文化検定3級]
歌舞伎役者に因んだ色でないものは?
(1) 海老茶
(2) 芝翫茶
(3) 路考茶
(4) 団十郎茶
解答 (1)
[きもの文化検定2級]
次の伝統色名の中で当てはまるものは?
木櫨染・柿渋色・胡桃色・檜皮色・香色・黄土色・金茶色・海老茶色・常盤色
(1) 一番明るい(淡い)色は?
(2) 色のグループが異なるものは?
解答 (1)香色、(2)常盤色
おまけ ☆ 丁子(ちょうじ)☆
和名で「丁子(ちょうじ)」と呼ばれています。
スパイス(香辛料)の一種。
〈クローブの効能〉
①抗酸化作用:
胃腸の調子を整えたり、消化を促したりします。
→血行がよくなり、冷え性改善
②鎮痛、抗菌効果:
局所麻酔にもちいられるなど、医学的にも大活躍。
中国では、丁香(チョウコウ)という名の漢方薬として用いられるほどなのです。
③メンタルを安定させる効果:
気分が落ち込んでいるときは意欲を高めてくれ、
興奮しているときは心を鎮めてくれる嬉しい効果があります。
また、記憶力がよくなることもわかっています。
クローブの精油を買ってきてアロマを楽しむのもいいでしょう。
血行の改善や抗酸化作用など、
嬉しい効果がたくさんあるクローブですから、
できれば体内に取り入れたいもの。
その場合におすすめなのは、スープや紅茶などに混ぜて飲むことです。
クローブ入りのお茶を飲みながら、
お勉強しましょう♪