こんにちは。
突然ですが、あなたの血液型は何型ですか?
私は、「見た目はA型だけど、しゃべると中身はB型だね」と言われてしまいます。
褒められているのかはビミョーな感じですね。
で、実際、何型かといいますと、やはりB型なんですね~。
そんなビーガタな私ですが、『えーがた』の帯を持っております。
(つまらないオヤジギャグとお思いでしょうが、こういうのが結構、暗記に役立つのですよ)
というわけで、今回は「染め」について、「きもの文化検公式教本I」の内容をまとめました。
きもの文化検定公式教本の順番とは異なりますが、理解しやすいように、産地順ではなく、染め方の種類で分けています。
やみくもに覚えるよりも、グループ別に分けて理解すると暗記しやすいです。
「きもの文化検定公式教本I」のその他の着物の主な産地と特徴はこちら
↓
《織りの特徴:新潟県》
《織りの産地と特徴:木綿》
《織りの産地と特徴:紬》
《織りの産地と特徴:沖縄県》
「きもの文化検定」の練習問題も解くことで、出題の傾向がわかりますので、是非、挑戦してみてくださいね。
目次
友禅
京友禅
・京都で生産される友禅染
・江戸時代に扇絵師の宮崎友禅斎が始める
・糸目糊を用いて、隣り合う色が交じり合わないように防染して模様を描く
・多色使い
・金銀箔や刺しゅう
・染匠(せんしょう)というプロデューサーのもとで分野ごとの専門職が分業制で仕上げる
・本友禅=手描き友禅
・写し友禅=型紙を使う型友禅
詳しくはこちら → 「型友禅」
[きもの文化検定5・4級]
京友禅に関係ある言葉を選びなさい。
(1) 染長
(2) 染帳
(3) 染匠
(4) 染省
解答:(3)
[きもの文化検定5・4級]
友禅染が登場した時代を選びなさい。
(1) 平安時代
(2) 鎌倉時代
(3) 室町時代
(4) 江戸時代
解答 (4)
解説:おまけ☆宮崎友禅斎☆ 参照
加賀友禅
・石川県金沢で作られる友禅染
・加賀五彩:臙脂(えんじ)・黄土・藍・緑・古代紫
・先ぼかし:模様の外側(濃い色)→ 内側(薄い色)にしていく
・虫喰葉(わくらば):木の葉に墨色の点で描く
・金銀箔、刺しゅう:無し
・製作工程の大部分を一人でする
[きもの文化検定5・4級]
加賀友禅を染める基調となる「加賀五彩」と呼ばれる色に含まれないもの選びなさい。
(1) 藍
(2) 黄土
(3) 緑
(4) 金
解答 (4)
解説:加賀五彩:臙脂・黄土・藍・緑・古代紫
[きもの文化検定3級]
加賀友禅の特徴で間違っているものは?
(1) 虫喰い葉
(2) 先ぼかし
(3) 五彩
(4) 華やかな金彩模様
解答 (4)
解説:華やかな金彩模様は京友禅
東京友禅
・東京で染められている友禅染
・渋く抑えた色調、粋、モダンさがある
・模様師を中心に工程は一貫作業
型染め
京小紋
・江戸小紋に対して、京都で型紙を用いて染める小紋
・多彩な配色
・京都の型友禅を京小紋とよぶこともある
[きもの文化検定5・4級]
文様を染め上げるのに型紙を用いるものを選びなさい。
(1) 琉球紅型
(2) 十日町絣
(3) 有松・鳴海絞
(4) 京小紋
解答 (4)
東京染小紋
・東京で染められている型染めの小紋
・代表的なものは「江戸小紋」
・色使いが少ない
・渋さや粋さ
琉球紅型
・沖縄で生産される南国色豊かな、型染め
・沖縄の染織品の中では、唯一の後染め
・藍一色で染めたものを藍型(えーがた)という
・王家や身分の高い士族のみに許された衣服
[きもの文化検定5・4級]
紅型と同様の型染で、藍一色で染めたものの名称を選びなさい。
(1) 琉球型
(2) 藍紅型
(3) 紺型
(4) 藍型(えーがた)
解答 (4)
[きもの文化検定4・5級]
琉球染織の中で、後染物は?
(1) 宮古織
(2) 首里織
(3) 琉球紅型
(4) 読谷山花織
解答 (3)
絞り
京鹿の子絞(きょうかのこしぼり)
・京都で制作された鹿の子絞
・名前の由来:小鹿の斑点に似ているから
・江戸時代全盛期には幕府から奢侈禁止令(しゃしきんしれい)が出て取締りの対象となる
・疋田絞(ひったしぼり)= 鹿の子絞り
・一目絞(ひとめしぼり)
・帽子絞(ぼうししぼり)
・傘巻き絞(かさまきしぼり)
[きもの文化検定5・4級]
「疋田絞り」という技法を用いて作られる染織品の代表例は?
(1) 阿波しじら
(2) 京鹿の子絞
(3) 加賀友禅
(4) 京小紋
解答 (2)
[きもの文化検定4・5級]
絞りの二大産地について正しい組み合わせは?
(1) 長浜と丹後
(2) 足利と秩父
(3) 丹後と館山
(4) 京都と有松・鳴海
解答 (4)
有松・鳴海絞(ありまつなるみしぼり)
・愛知県名古屋市の有松、鳴海地区を中心に生産される絞り染
・江戸時代は、東海道を往復する旅人の高級土産品
[きもの文化検定3級]
有松・鳴海絞の産地がある府県名を選びなさい。
(1) 新潟県
(2) 石川県
(3) 愛知県
(4) 京都府
解答 (3)
おまけ ☆ 宮崎友禅斎 ☆
宮崎友禅斎は、生没年、経歴など謎の人物です。
文献に初めて名前が登場するのは井原西鶴の「好色一代男」(1682年)の中です。
この中で友禅斎は京都で評判の扇絵師として登場しており、その人気ぶりは当時の伊達男の間で「友禅扇子を持たない人はお洒落ではない。」とされている記述からも伺えます。
この友禅斎の人気にあやかって、ある呉服屋が友禅斎に小袖の図案を依頼した事が友禅染めの始まりと言われています。
江戸時代は幕府から出された奢侈禁止令(しゃしきんしれい)により、庶民の贅沢が制限されていました。
特に、金銀の刺繍や絞り染めの「総鹿の子」など、贅沢な着物が禁止されていました。
その中で、友禅染は防染糊を使用するのみで色鮮やかな着物を作る事が出来たので、幕府の禁令をかいくぐる事が出来ました。
友禅斎が描いた小袖の模様は、扇絵師らしい四季の草花などで、絵画の様にとても華やかでした。
なので、美しいものに飢えていた庶民の間で大流行し、「友禅染め」と呼ばれるようになりました。
友禅は、人気が高まると、『友禅ひいなかた』『余情ひなかた』と言う絵柄集を出版します。
これが、全国に人気を広げる事になり、友禅染が広まって行ったのです。
現代でいうと、革新的なデザイナーがスタイルブックを出版したようなものです。
それにしても「奢侈禁止令」のおかげで、友禅染や江戸小紋が発展するとはすごいですね。
今も昔もおしゃれしたい気持ちは変わらない!
そして、関西が派手好み、東京(江戸)は渋好みなのも、昔からなのですね~。
さて、あなたの好みは、どちらですか?
・・・私は、見た目は東京、中身は関西かも。
・・・*・・・*・・・*・・・*・・・
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